すって、はいて、そしてにっこり
泣き虫でおどおどきょどきょどした不思議なイキモノを育てるにしうらーぜのやっぱりミハ総受けのパラレル話。
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もぐもぐ
ちっちゃなわんこさんは、一生懸命手と口を動かしてりんごを食べている。
「美味しい?三橋。」
カズトシが尋ねると、三橋はびくりとなったが、すぐにうんうん頷く。
「バナナはないから、今度市場が出たら買ってやるな。」
ショウジが口の中のものを飲み込んでから言うと、三橋の目はぱあっと明るくなった。それから一口大に切ってあるりんごを頬張る。
「わんこさんというより、リスだな。」
フミキの言葉に全員が笑う。
ほっぺたをぷくぷくに膨らませた姿は確かにリスのそれだ。なになに?ときょとんとしている姿はわんこさんではない。リスだ。
「コウスケ、連絡しとけ。次回服のオーダーにリスをって。」
三橋の姿をガン見していたタカヤが上から目線でおっしゃった。
「わかってるって。」
コウスケも、他の者たちも同じ意見だということがわかった。リス姿でもももと食べる三橋。さぞかしお似合いだろう。
この頃、三橋の姿見たさに神殿までわざわざ訪れる者も出始めた。三橋も遊んでくれる人=いい人っていう認識がなされているようで、全く警戒心なくぽてぽてと近寄る。
今のところ近くの村から人となりを知っている、素朴で良い(浜田たちはまぁ、別として)人達だ(別に浜田が悪者。という訳ではない)。
もももとりんごを一心不乱に食べている三橋を見ながら、ついでに口元を拭いてやりながら、さて、これからどうなるのか。とコウスケは思ったが、横から出てきたユウイチロウのフォークを見て瞬時にその手の甲にフォークを刺した事ですっかりと忘れてしまったのである。
「美味しい?三橋。」
カズトシが尋ねると、三橋はびくりとなったが、すぐにうんうん頷く。
「バナナはないから、今度市場が出たら買ってやるな。」
ショウジが口の中のものを飲み込んでから言うと、三橋の目はぱあっと明るくなった。それから一口大に切ってあるりんごを頬張る。
「わんこさんというより、リスだな。」
フミキの言葉に全員が笑う。
ほっぺたをぷくぷくに膨らませた姿は確かにリスのそれだ。なになに?ときょとんとしている姿はわんこさんではない。リスだ。
「コウスケ、連絡しとけ。次回服のオーダーにリスをって。」
三橋の姿をガン見していたタカヤが上から目線でおっしゃった。
「わかってるって。」
コウスケも、他の者たちも同じ意見だということがわかった。リス姿でもももと食べる三橋。さぞかしお似合いだろう。
この頃、三橋の姿見たさに神殿までわざわざ訪れる者も出始めた。三橋も遊んでくれる人=いい人っていう認識がなされているようで、全く警戒心なくぽてぽてと近寄る。
今のところ近くの村から人となりを知っている、素朴で良い(浜田たちはまぁ、別として)人達だ(別に浜田が悪者。という訳ではない)。
もももとりんごを一心不乱に食べている三橋を見ながら、ついでに口元を拭いてやりながら、さて、これからどうなるのか。とコウスケは思ったが、横から出てきたユウイチロウのフォークを見て瞬時にその手の甲にフォークを刺した事ですっかりと忘れてしまったのである。
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お昼ごはん
お昼ごはんの時間になった。タカヤがショウジの部屋まで告げに来た。三橋はわんこの姿のままくぴくぴ眠っている。
「三橋、お昼ごはんだぞ。」
ショウジは優しく揺すり起こす。ごはん、と聞いて三橋のまぶたはぱちりと開く。
ちっちゃなわんこの見上げる先には、寝る前に見たショウジという人の笑い顔。
「う。」
「ほい…と。」
ぽふりと抱っこされ、三橋はうとうとしながらも食堂へ。既に全員が揃っている。
時間厳守と言われようとも、それはあくまで大人な会話。ちみっこい、むくむくおむつをした三橋は論外だ。
「三橋~、りんごだぞ~」
ユウイチロウが皿に盛られたりんごを指差す。
「り、んご!」
ちたぱたちたぱたと三橋が身動ぎする。おっとっととショウジが慌てて抱き直す。わんこの身動ぎに皆の顔が笑みになる。
「三橋、りんごは逃げないぞ?」
笑いながらフミキが言う。三橋はちたぱたするのをやめて、ショウジとユウトの間のテーブルの上に降ろされる。
「昼御飯の祈り、始めるぞ。」
大声を張り上げると三橋が泣くことを学習したアズサがいつもの音量で言う。
三橋は「う?」という顔で見ている間に、厳かに祈りの声が響き渡る。
「ん?」
皆が同じ格好をしているので、三橋も似たような格好をする。
祈りの為に目を閉じていた全員が、三橋のちょっと違う祈りの姿に微笑んだのは30秒後。
「三橋、お昼ごはんだぞ。」
ショウジは優しく揺すり起こす。ごはん、と聞いて三橋のまぶたはぱちりと開く。
ちっちゃなわんこの見上げる先には、寝る前に見たショウジという人の笑い顔。
「う。」
「ほい…と。」
ぽふりと抱っこされ、三橋はうとうとしながらも食堂へ。既に全員が揃っている。
時間厳守と言われようとも、それはあくまで大人な会話。ちみっこい、むくむくおむつをした三橋は論外だ。
「三橋~、りんごだぞ~」
ユウイチロウが皿に盛られたりんごを指差す。
「り、んご!」
ちたぱたちたぱたと三橋が身動ぎする。おっとっととショウジが慌てて抱き直す。わんこの身動ぎに皆の顔が笑みになる。
「三橋、りんごは逃げないぞ?」
笑いながらフミキが言う。三橋はちたぱたするのをやめて、ショウジとユウトの間のテーブルの上に降ろされる。
「昼御飯の祈り、始めるぞ。」
大声を張り上げると三橋が泣くことを学習したアズサがいつもの音量で言う。
三橋は「う?」という顔で見ている間に、厳かに祈りの声が響き渡る。
「ん?」
皆が同じ格好をしているので、三橋も似たような格好をする。
祈りの為に目を閉じていた全員が、三橋のちょっと違う祈りの姿に微笑んだのは30秒後。
久しぶりの更新
泡ぶく遊びがしばらく続いた。三橋はぷかぷかと浮いては消える泡を見て、きゃっきゃっと笑う。シンタロウの他にいつの間にか神官のほとんどが見に来ていた。
しゃぼん玉で遊ぶむくむくわんこ。見ているだけで幸せになれる。
シンタロウが洗濯を終わらせた時、三橋も疲れたのか、ふわぁとあくびをした。
「三橋も疲れたかな?」
ううん。と首をぷいぷいと横に振って、またふわぁ。
その姿に笑って、洗濯物をちょっと見てから三橋を抱っこした。
「勝った人!」
はーい!とショウジが顔を出す。帰ってきてたのか。と驚きながら、目をしょぼつかせている三橋をそっと手渡す。三橋は違う手の感触にびくっとなるが、笑顔の姿にまたしょぼしょぼ。
「三橋、少し寝ような?あ、オレはショウジ。」
ん。と三橋は頷く。緊張していた体を弛緩させ、そのままショウジにもたれ掛かってうとうとしだす。
「オレは自室で仕事してるから、何かあったらよろしく。」
三橋は寝つきが良いのか、くぴぃと眠りだしている。
「くっそう…」
まさかショウジに負けるとは。と泉は機嫌が悪くなるが、三橋のくぴぃと寝ている姿に諦める。こんな姿はこれからも見るだろうと自制心が見事に働いたのだ。
「ショウジ、泣かせたらお前も泣かす。」と言ったユウイチロウの言葉も一役かったというところであろうか。
勝者、ショウジ。寝ている三橋をゲット!
午前中の勝負はこれにておしまいとなった。
しゃぼん玉で遊ぶむくむくわんこ。見ているだけで幸せになれる。
シンタロウが洗濯を終わらせた時、三橋も疲れたのか、ふわぁとあくびをした。
「三橋も疲れたかな?」
ううん。と首をぷいぷいと横に振って、またふわぁ。
その姿に笑って、洗濯物をちょっと見てから三橋を抱っこした。
「勝った人!」
はーい!とショウジが顔を出す。帰ってきてたのか。と驚きながら、目をしょぼつかせている三橋をそっと手渡す。三橋は違う手の感触にびくっとなるが、笑顔の姿にまたしょぼしょぼ。
「三橋、少し寝ような?あ、オレはショウジ。」
ん。と三橋は頷く。緊張していた体を弛緩させ、そのままショウジにもたれ掛かってうとうとしだす。
「オレは自室で仕事してるから、何かあったらよろしく。」
三橋は寝つきが良いのか、くぴぃと眠りだしている。
「くっそう…」
まさかショウジに負けるとは。と泉は機嫌が悪くなるが、三橋のくぴぃと寝ている姿に諦める。こんな姿はこれからも見るだろうと自制心が見事に働いたのだ。
「ショウジ、泣かせたらお前も泣かす。」と言ったユウイチロウの言葉も一役かったというところであろうか。
勝者、ショウジ。寝ている三橋をゲット!
午前中の勝負はこれにておしまいとなった。
ぷかぷか
ぷかぷか。ぱちん。
ふしぎな色をしたまるの方向に三橋はむにむにと動く。他のなんかきゃーきゃーという声におどおどして、そっと見る。みんながきゃーきゃーいいながら、そのまるにさわろうとしてる。
目の前にまるがちかづいてくる。
ふぃ~ ぱちん☆
目の前でまるがなくなった。つめたいのがかおにつく。
「ふひょ」
びっくりしてると、目の前がくらくなった。
「?」
顔をあげると、ユウイチロウやコウスケと同じような格好の人が笑ってる。
「もしかして、三橋かな?」
こく…とうなずくと、さらににこっと笑った。
「オレはシンタロウだよ。洗濯の最中に泡がたくさん出たからみんなで見てたんだよ?」
「あ、 わ」
「そうそう、あわ。」
見ると、みんながごしごししている。せんたくというのだろう。
せんたくはぶくぶく、とぷくぷく、と、ふぃ~
シンタロウも笑いながらごしごししだす。
三橋はふぃ~と浮かぶ泡に手を出しては笑ってた。
ふしぎな色をしたまるの方向に三橋はむにむにと動く。他のなんかきゃーきゃーという声におどおどして、そっと見る。みんながきゃーきゃーいいながら、そのまるにさわろうとしてる。
目の前にまるがちかづいてくる。
ふぃ~ ぱちん☆
目の前でまるがなくなった。つめたいのがかおにつく。
「ふひょ」
びっくりしてると、目の前がくらくなった。
「?」
顔をあげると、ユウイチロウやコウスケと同じような格好の人が笑ってる。
「もしかして、三橋かな?」
こく…とうなずくと、さらににこっと笑った。
「オレはシンタロウだよ。洗濯の最中に泡がたくさん出たからみんなで見てたんだよ?」
「あ、 わ」
「そうそう、あわ。」
見ると、みんながごしごししている。せんたくというのだろう。
せんたくはぶくぶく、とぷくぷく、と、ふぃ~
シンタロウも笑いながらごしごししだす。
三橋はふぃ~と浮かぶ泡に手を出しては笑ってた。
朝のひと時。
三橋に顔を洗わせようとしたら、当たり前だが洗面器にダイブしそうになりおお泣き。
ごはんにバナナを与えたら、半分ちょっとでおなかがいっぱいになったんだけど全部食べたくておお泣き。
着替えようとして落としておお泣き。
孵化してから三日目の朝はわんわんと泣いている日であった。わんわん泣くから、今日の服はわんこ服。昨日、ここにいる全員の顔を見たので、誰かいるところだったらどこに行ってもいい。とコウスケからのお許しを得ている。
ぽてぽて
歩いてみると、大きなドアがあって、それがばーんと開いている。三橋はぽてぽてとそのまま外へと出る。
「う お!」
やわらかなおひさまの光で、外はあたたかい。
ととと、と走って、陽だまりの中にわざと転がった。ころころりんと。
ほわーと青い空と白い雲を見ていると、ぼやけた丸いものが視界に入る。むむ。ぼやけたものはただ単にそこに目のピントがあってなかったので、それは不思議にぷかぷか浮いているものだとわかる。
「?」
むくっと起き上がって、うんせっととろうとする。けどその前に音もなくはじけてしまう。
「~」
見ると、大きいの小さいののふわふわが、あっちから流れてくる。
ぽてぽてと三橋は歩き出した。
ごはんにバナナを与えたら、半分ちょっとでおなかがいっぱいになったんだけど全部食べたくておお泣き。
着替えようとして落としておお泣き。
孵化してから三日目の朝はわんわんと泣いている日であった。わんわん泣くから、今日の服はわんこ服。昨日、ここにいる全員の顔を見たので、誰かいるところだったらどこに行ってもいい。とコウスケからのお許しを得ている。
ぽてぽて
歩いてみると、大きなドアがあって、それがばーんと開いている。三橋はぽてぽてとそのまま外へと出る。
「う お!」
やわらかなおひさまの光で、外はあたたかい。
ととと、と走って、陽だまりの中にわざと転がった。ころころりんと。
ほわーと青い空と白い雲を見ていると、ぼやけた丸いものが視界に入る。むむ。ぼやけたものはただ単にそこに目のピントがあってなかったので、それは不思議にぷかぷか浮いているものだとわかる。
「?」
むくっと起き上がって、うんせっととろうとする。けどその前に音もなくはじけてしまう。
「~」
見ると、大きいの小さいののふわふわが、あっちから流れてくる。
ぽてぽてと三橋は歩き出した。
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